たまにある質問(RAQ)

※ 読者数が限られており、滅多に質問が来ることはないので「よくある質問(FAQ)」ではなく、「たまにある質問(RAQ)」です。

<質問> オーガズミック・ダイエットはパレオ・ダイエットによく似ていますが、どこに違いがあるのでしょうか?

<答> 確かに似ていますし、私たちも、世に知られているダイエットの中では、パレオ・ダイエットがベストだと思っています。しかし、オーガズミック・ダイエットとは、さまざまな違いがあります。

  • 肉をたくさん食べるのは共通ですが、オーガズミック・ダイエットでは草食動物の肉をできるだけ生で食べます。これについては、エスキモーの食文化も参考にしています。
  • オーガズミック・ダイエットではフルーツは主食であり、肉と同じぐらい食べます。
  • 基本的にオーガズミック・ダイエットでは魚は食べません。塩などで味付けしないとおいしく感じないものは人間本来の食べ物ではないと考えるからです。社交的な理由からときどきシーフードを食べることはあります。
  • 穀類や豆類を食べない点も共通ですが、オーガズミック・ダイエットでは、芋類やナッツ・シード類についても食べ過ぎないように注意しています。穀物に限らず、人間の舌には甘く感じない糖分であるデンプン全般を控えるということです。
  • 牛乳を飲まない点は共通ですが、オーガズミック・ダイエットでは、モンゴル遊牧民の食文化を参考にして、ヨーグルトやチーズを日常的に摂取するようにしています。
  • 塩や砂糖を調味料として使用しない点は共通ですが、オーガズミック・ダイエットでは大量の岩塩( DEWS を参照)と砂糖( コクトーX を参照)を独立した食品として毎日食べます。

以上は表面的な違いですが、根底に本質的な違いがあります。パレオ・ダイエットは、その基盤を旧石器時代にはこうであっただろうという「想像」上のライフスタイルに置いていますが、これは今後の考古学の発展次第でも大いに変わりうるものです。いっぽう、オーガズミック・ダイエットは、人間の体の感覚という「現実」に基盤を置いています。「おいしい」という感覚、「きもちいい」という感覚のことです。人体の感覚は、精製、加熱調理、現代の食品関連のハイテクによって撹乱されることさえなければ、何億年もの地球上での進化の過程で獲得した情報を正確に現在の私たちに伝えてくれており、何をどのように食べるべきかを教えてくれるのです。

<質問>  糖質制限食についてどう思いますか? 砂糖は身体に悪いのではないでしょうか?

<答> デンプン質の食べ物(米や小麦などの穀物、豆類、シードと一部のナッツ、芋類、かぼちゃ)を制限するという意味では、私たちも糖質制限論に同意しています。デンプンは、意識的に噛む努力をしなければ、甘く感じません。デンプンの複雑な構造を単糖に分解するために、身体には相当の負担がかかります。食後に眠くなるのはそのせいです。
また、精製された砂糖が身体に良くないという点についても、これは糖質制限論者に限らず、多くの健康専門家も共通の意見でしょうが、私たちも同意します。精製によってミネラルや微量栄養素が剥奪されているからです。私たちは コクトーX として黒糖を主食にしていますが、精製された砂糖は一切口にしません。
糖質制限論者の問題は、新鮮なフルーツを含むすべての炭水化物を否定しているところです。新鮮なフルーツには身体の消化器官に負担をかけない単糖とさまざまな植物栄養素が含まれています。そしてなによりも、フルーツはおいしいのです。なぜフルーツの甘味に人間の感覚は喜びを抱くのか、糖質制限論では説明がつきません。

<質問> 私は道徳的な理由からヴィーガンになって何年にもなります。動物を殺してその肉を食べることは、非人道的で残酷なことだと思いませんか?

<答> そう思います。肉を食べるようになった今でも残酷だと思いますし、動物を殺すのは可哀想なことだと思います。恐怖すら感じます。まさにそれが私たちがヴィーガンを選んだ理由の一つでした。しかし、何年もヴィーガンを経験し、さらにローヴィーガンも経験したことで、二つの大きな発見をしました。二つの発見は相互に密接に関係しています。
最初の発見は、私たちの体は生の肉を欲しがっているという事実でした。しばらく動物性食品を断っていた私たち(の体)は、生の牛肉を食べると、とてもおいしく感じました。あまりにもおいしく、塩もコショウも不要でした。むしろ、調味料があると、せっかくの肉の味が台無しになるとさえ感じたのです。
そこで、相容れない事実に直面したわけです。動物を殺すことを可哀想だと感じているのも事実です。しかし、その肉を食べてとてもおいしく感じるのも事実です。この葛藤が第二の発見をもたらしました。「私たちは、私たちの体ではない」という事実です。
私たちは、私たちの体の中に住んでいる何者かであって、私たちの体に対して何らかの責任をもち、体を管理する権限を持っています。私たちは動物を殺すことに嫌悪を感じますが、私たちの体は、動物を狩猟することにワクワクし、動物の肉を食べることに狂喜します。
喩えるならば、あなたが猫を飼っていて、猫をかわいがっているならば、穀物や野菜ではなく、肉や魚をエサに与えますよね? その猫と同じように、私たちの体は肉が好きなのです。あるいは、自動車に喩えましょう。私たちの体は私たちが乗っている車のようなものです。あなたは自動車にガソリンではなく、おにぎりを与えるでしょうか? そんなことはないと思います。
ですから、どうぞ、あなたの体を虐待しないでください。体が欲しがるものを与えてあげてください。

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みんなが自分を幸せにすれば、みんな幸せになる。
好きなものだけ、思いっきり、食べると健康になる奇跡。
あなたも始めませんか、オーガズミック・ダイエット。

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