2018年のまとめ
2018年、フレッシュ・ダイエットはさらに洗練されていきました。脂肪の比率がアップし、より人間にとってオーガズミックなPFC比率となりました。7月からは、チーズが主食として組み入れられ、ヨーグルトと置き換わっていきました。ヨーグルトは国産の牛乳を材料として自家製でしたが、チーズならばオーストラリアやニュージーランドの牧草肥育の乳製品が入手できます。11月には、炭酸DEWS、さらにビールDEWSが開発されました。
2018年のフレッシュ・ダイエットの集計です。
食べたもの
食品ランキング(カロリーベース)
バナナ、黒糖、チーズの3つで全体の50%を占めています。
季節による食べ物の変化
7月以降、チーズを主食として組み入れたため、酪農製品の比率が増え、肉が減少しています。フルーツはバナナをベースとしつつ、季節によって旬のものを採り入れています。
食品分類別の集計
タネの比率を8%に抑えることができました。2019年はもっと下がる見込みです。
また、年間平均で一日に5リットルの水分を摂取しています。一般的な日本人の摂取量の2倍です。
ローフード比率は、当初7~8割で推移していましたが、年後半はチーズの比率が高まったことから、5~6割に低下しました。菜園自給率は、枇杷の収穫を迎える6月、スイカの収穫を迎える8月に高く、10月以降もサツマイモの貢献でやや高くなっていますが、年間を通じてトータルでは10%にとどまっています。野菜はほぼ100%自給できていますが、カロリー的にはわずかなためです。
栄養バランス
草のタネや魚を食べなくても栄養は確保できるのでしょうか。
三大栄養素
年間を通じたPFC比率は、炭水化物61%、脂肪27%で、ほぼ目標通りのバランスの良い比率となっています。
炭水化物
炭水化物の摂取源は以下の通りで、バナナと砂糖(黒糖)で2/3を占めています。
食物繊維は目標量の20g以上に対し、36.1g摂取できています。
食物繊維の主な摂取源はバナナとカカオで、その他もろもろのフルーツが続いています。
脂肪
脂肪の主な摂取源は、カカオと牛肉、乳製品です。年前半は自家製マヨネーズにゴマ油を多用しましたが、原則としてフレッシュ・ダイエットでは草のタネの油は摂取しません。
フレッシュ・ダイエットでは、PUFA(多価不飽和脂肪酸)を多く含むものを食べないため、必須脂肪酸は目安量の3割程度しか達成できていません。しかし、オメガ3系と6系の比率は1:3.7と最適範囲におさまっています。魚油サプリや特殊な植物油に頼ることなく、ホールフードだけで自然に最適比率を達成できています。
必須脂肪酸の摂取源は次の通りです。
タンパク質
タンパク質の主な摂取源は牛肉など肉や乳製品に加え、バナナやカカオからもかなりの量を摂取しています。
推奨量1日60gに対し、69.5g摂取できており、かつ、必須アミノ酸もバランスよくWHOの推奨量の約2倍を確保できています。
ビタミン
脂溶性ビタミン
脂溶性のビタミンについては、日光に当たることで体内で合成されるビタミンDを除き、必要量を摂取できています。それぞれの摂取源は以下の通りです。
水溶性ビタミン
水溶性のビタミンについては、ビオチンがやや不足していますが、その他は必要量を摂取できています。それぞれの摂取源は以下の通りです。
ミネラル
多量ミネラル
多量ミネラルについては、カルシウムがやや不足していますが、その他は必要量を摂取できています。それぞれの摂取源は以下の通りです。
ナトリウムについては食塩相当で1日平均13gを摂取しており、食事摂取基準の目標8g以下を超過していますが、フレッシュ・ダイエットでは水を一緒に多量に摂取することに加え、カリウムを日本人平均の3倍摂取しているため、なんら問題ないと考えています。
ナトリウムとカリウムの摂取比率(Na/K比)は0.7になりました。日本人の平均的なNa/K比1.88と比べると、カリウムをたくさん摂取していることがわかるかと思います。
マグネシウムとリンも、カルシウムとの比率が重要ですが、これらの比率を計算すると、Ca/Mg比1.1、Ca/P比0.7となりました。食品添加物を多く摂取していると、リンの比率が高くなり、カルシウムの吸収が阻害されると言われています。原則として加工食品を食べないフレッシュ・ダイエットならば、そんな心配もありません。
微量ミネラル
微量ミネラルについては、クロムがやや不足していますが、これはデータ不足の要因もありますので、必要量を摂取できていると思われます。それぞれの摂取源は以下の通りです。
フレッシュ・ダイエットの主要な食材では推奨量のヨウ素が摂取できません。本当に推奨量とされるヨウ素が必要なのかは疑問ですが、念のため、コクトーXに昆布の粉末を加えて対処しています。
カロリー収支と体重
カロリー収支 (kcal/day)とPFC比率
目標とする狩猟採集民の運動レベル(基礎代謝の85%増し)に対し、運動によるカロリー燃焼は基礎代謝の57%にとどまりました。これは特に夏以降、フレッシュ・ダイエットの執筆を優先してデスクワークが増えたためです。このため、1日あたり133kcalの摂取超過となりました。
体重の推移
夏以降、カロリー収支の黒字が続いたため、春までに落とした体重を戻す形となりました。おおむね健康長寿に最適とされるBMI23以上25未満の範囲におさまっています。
カロリー収支と体重は強い相関関係にあり、どんなダイエットであろうが、カロリー収支が黒字ならば太ります。ダイエット理論の肝は、いかにして無理なく(努力せず)健康的にカロリー収支をバランスさせることができるかにあります。
食費
2018年(ジタクリゾートを離れた日を除く348日)の食費は、1人1日あたり801円でした。2人世帯の一般的な食費(一人1日あたり1,057円)に比べ、低コストが実現できています。
1967年、広島県生まれ。将来の夢は、熱帯の高原に移住し、牛と果樹に囲まれて暮らすこと。
2009年に遺伝子組み換え食品を排除する決意をして以来、玄米菜食、ローファット・ローヴィーガン(80/10/10ダイエット)を経て、2017年に草食動物の肉とフルーツの生食を基本とする「フレッシュ・ダイエット」を着想する。2018年にはチーズを主食として採用し、現在の「オーガズミック・ダイエット」の形態に至る。自らの体で実証しながら、草のタネ(デンプン、植物油、大豆タンパクなど)さえ食べなければ、「おいしい」=健康(適正体重)=「きもちいい」がすべて矛盾することなくつながることを発見した。この「食」という人間の生活の根本における発見は、栄養学に革命をもたらすだけでなく、穀物生産を基盤とした過去数千年の人類社会の在り方を根底から変える可能性を秘めている。
人類よ、氷河期の眠りから覚めよ! もう草のタネを食べなくてもいいのだ!
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みんなが自分を幸せにすれば、みんな幸せになる。
好きなものだけ、思いっきり、食べると健康になる奇跡。
あなたも始めませんか、オーガズミック・ダイエット。
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