2021年の総括
2021年のオーガズミック・ダイエットは、2020年から大きく変わることはありませんでした。
ゆるキャンブームが到来したことを除けば、最大の変化は、2020年まで課していた「世間一般の食費の水準から乖離しないこと」という制約を解除し、ドリアン、アテモヤ、マンゴーといった高価な熱帯フルーツをたっぷり摂取することにしたことです。その結果、食費が増えましたが、それでも通年でみるとさほど大きな増加にはなっていません。カロリー構成的には、脂肪比率が若干低下していますが、大きな影響はありませんでした。
このため、カロリー収支の集計と当ブログでの公開は2021年末をもっていったん終了することにしました。今後、食生活に大きな変化があった場合は再開することにします。
それでは以下に2021年のオーガズミック・ダイエットの集計を記します。
食べたもの
食品ランキング(カロリーベース)
2020年と同様、チーズ、牛肉、バナナ、マンゴーの上位4品目で全カロリーの半分を占めています。
季節による食べ物の変化
草食動物の肉と乳製品が年間を通じて脂肪とタンパク質の供給源になっています。炭水化物の供給源は、黒糖とバナナをベースとしつつ、自家栽培の枇杷(6月)、サツマイモ(冬季)、外部調達の旬のフルーツで構成されています。
食品分類別の集計
草のタネの比率は0.6%に抑えられています。
ローフード比率は、フルーツ摂取量が増加したこともあり、2020年の28%から36%へと増加しました。菜園自給率は、枇杷の収穫を迎える6月、冬季はサツマイモで高くなっていますが、年間を通じてトータルでは4%にとどまりました。
栄養バランス
草のタネや魚を食べないオーガズミック・ダイエットで栄養が確保できているのか確認しておきます。
三大栄養素
年間を通じたPFC比率は、炭水化物50%、脂肪36%、タンパク質13%、アルコール1%でした。前年比で脂肪の比率が5%ポイント減少し、その分、炭水化物の比率が増えました。
炭水化物
マンゴーとドリアンが増えたため、前年よりは減りましたが、依然として炭水化物の22%をバナナが占めています。
食物繊維は目標量の21g以上に対し、21.4g摂取しています。
食物繊維の主な摂取源はマンゴーとバナナで、その他もろもろのフルーツが続いています。
脂肪
脂肪の主な摂取源は、チーズなど乳製品と牛肉です。植物油(草のタネの油)は、旅行中にわずかに摂取したものを除き、完全にシャットアウトしています。
オーガズミック・ダイエットでは、PUFA(多価不飽和脂肪酸)を多く含むものを食べないため、必須脂肪酸は目安量の3割程度しか摂取できていませんが、特に欠乏症状はありません。また、オメガ3系と6系の比率は1:3.3と最適範囲におさまっており、魚油サプリや特殊な植物油に頼ることなく、ホールフードだけで最適比率が達成できています。
必須脂肪酸の摂取源は次の通りです。
タンパク質
タンパク質の主な摂取源は牛肉や乳製品ですが、バナナからも摂取しています。
推奨量1日65gに対し67.4g摂取できており、かつ、必須アミノ酸もバランスよくWHOの推奨量の2~3倍を確保できています。
ビタミン
脂溶性ビタミン
水溶性ビタミン
ミネラル
多量ミネラル
微量ミネラル
カロリー収支と体重
カロリー収支 (kcal/day)とPFC比率
目標とする狩猟採集民の運動レベル(基礎代謝の70%増し)に対し、運動によるカロリー燃焼は基礎代謝の32%にとどまりました。このため、1日あたり168kcalの摂取超過となりました。
体重の推移
健康長寿に最適とされるBMI23以上25未満のレンジを少し超えたところで安定的に推移しました。
食費
2021年(カロリー計算できなかった日を除く352日)の食費は、1人1日あたり1,273円でした。4月以降、食費を気にすることなくドリアン、アテモヤ、マンゴーといった熱帯フルーツを食べることにしたため、食費が上昇しました。2020年の政府統計によると、2人世帯の一般的な食費は一人1日あたり1,109円ですが、オーガズミック・ダイエットに準拠した食生活であっても、2020年までの集計で示したように、高価なフルーツを避け、バナナや黒糖の比率を増やせば、食費を一般的な水準に下げることは可能です。
1967年、広島県生まれ。将来の夢は、熱帯の高原に移住し、牛と果樹に囲まれて暮らすこと。
2009年に遺伝子組み換え食品を排除する決意をして以来、玄米菜食、ローファット・ローヴィーガン(80/10/10ダイエット)を経て、2017年に草食動物の肉とフルーツの生食を基本とする「フレッシュ・ダイエット」を着想する。2018年にはチーズを主食として採用し、現在の「オーガズミック・ダイエット」の形態に至る。自らの体で実証しながら、草のタネ(デンプン、植物油、大豆タンパクなど)さえ食べなければ、「おいしい」=健康(適正体重)=「きもちいい」がすべて矛盾することなくつながることを発見した。この「食」という人間の生活の根本における発見は、栄養学に革命をもたらすだけでなく、穀物生産を基盤とした過去数千年の人類社会の在り方を根底から変える可能性を秘めている。
人類よ、氷河期の眠りから覚めよ! もう草のタネを食べなくてもいいのだ!
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みんなが自分を幸せにすれば、みんな幸せになる。
好きなものだけ、思いっきり、食べると健康になる奇跡。
あなたも始めませんか、オーガズミック・ダイエット。
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